トラッキングトレードは、リピート系自動売買サービスの一つですが、裁量トレードのFXと同様、強制ロスカットに注意を払う必要があります。
取引の性質上、評価損を抱えながら運用する事になりますが、気がついたら強制ロスカットで損失が確定していたということが無いように注意して運用していきましょう。
「有効証拠金」と「ロスカット値」を常にチェック!
トラッキングトレードの強制ロスカットは、「有効証拠金」が「ロスカット値」を下回ると執行されます。
下記はiPhoneアプリの口座状況画面になりますが、評価損が増えるに従い「有効証拠金」は減り、ポジションを確保すれば「ロスカット値」は上昇していきます。
「有効証拠金」と「ロスカット値」をチェックしながら状況次第で、トラッキングトレードの運用停止もしくは、追加資金を入金しましょう。
ロスカットしたら損失確定、しかし手動ロスカットは必要
「有効証拠金」が「ロスカット値」を下回ると強制ロスカットが発動し、損失が確定されます。
可能な限りロスカットは避けたいですが、FXですべての勝負に勝つことは難しく、想定と逆に動いたときにはロスカットしなければFX市場から退場することになります。
結果的にロスカットをするのであれば、自らの意思でロスカットをしたいと個人的に考えます。
「ロスカット値」を「有効証拠金」が下回ることで強制ロスカットされるまで粘るのも投資スタイルの一つの方法かもしれませんが、強制ロスカットとは別の基準を決めておき、自らロスカットする勇気を持つことが大切です。
「有効証拠金」と「ロスカット値」の算出方法は?
「有効証拠金」と「ロスカット値」の算出方法を確認しておきましょう。
トラッキングトレードの管理画面に表示されている「有効証拠金」の計算式は下記になります。
有効証拠金=口座資産+評価損益-出金依頼額
トラッキングトレードの「ロスカット値」は、「取引証拠金」から算出することになりますが、「取引証拠金」を算出するためには、ご自身の取引コースを確認する必要があります。
取引コースの確認は、iPhoneアプリの場合、「FXブロードネットアプリ」を起動し、画面下に並ぶアイコンから「口座状況」をタップすると画面の上部に表示されます。
取引コースは、口座開設時に決めていますが、多くの人が選択している「ブロード25ライトS」で話を進めます。
トラッキングトレードの「取引証拠金」は、FXブロードネットの公式サイトに一覧形式で掲載されています。
取引単位であらかじめ取引証拠金は決まっており、例えば、私が保有しているユーロ/円(EUR/JPY)1,000通貨で4,900円、豪ドル/円(AUD/JPY)1,000通貨で2,990円となっています。
取引単位の取引証拠金に保有通貨ペア数で掛けることで「取引証拠金」を算出することができます。
「ロスカット値」は、「取引証拠金」に対する比率で決まり、「ブロード25ライトS」の場合は、100%(取引証拠金同額)となります。
ちなみに最上位プランのブロード1コースの「ロスカット値」は、「取引証拠金」の1%に設定されています。
日々、「有効証拠金」とロスカット値」を確認しよう!
「有効証拠金」が「ロスカット値」を下回らない限り、強制ロスカットが実行されることはありませんので、日々数値を確認して、強制ロスカットを防ぎましょう。
トラッキングトレードは、投資する通貨ペアと変動幅を決めて運用をスタートすれば、日々の運用はほとんど発生しません。
手間が掛からず、感情に左右されることなく機械的に小さな利益を積み上げてくれる優れた仕組みです。
強制ロスカットに気を付けながらトラッキングトレードで資産を増やしましょう。