2018年12月からトラリピを初めて約1年(58週)経過しましたが、投資資金の量、リスクの許容範囲によって戦い方が大きく変える必要があることが分かりました。
投資を始めた直後はほとんどの方が投資資金が少ない状況から始めることになりますが、その際にトラリピでどのような戦えばよいか考えてみました。
▼この記事の目次(もくじ)
少額でトラリピを始める場合はレンジを狭く、トラップ間隔を狭く
すでにトラリピで成功している方のブログをみると通貨のレンジを広くとりほったらかしでトラリピを運用しコツコツと資産を積み上げていきましょうと主張している方が多いですが、これは投資している資産が多い方の戦い方で数十万円程度からトラリピを始めても一向に資産は増えません。
もちろんリスクを取らずに少額でもよいから資産を増やしたいといった目的であれば正しいのですが、不労所得を得て早期リタイアもしくはリタイアしたいと思っている方がこの方法でトラリピを運用したところで望む結果になる可能性は極めて低いです。
じゃあどうすればよいのか?
数十万円程度でトラリピを運用する場合は、レンジを狭くとりトラップの間隔を狭くするこれが答えになります。
レンジを広くとってしまうと決済が発生しない=資産が増えない
トラリピ成功者の多くの方が実施している方法は通貨レンジを広くとりほったらかし運用です。
ある程度の資産を形成しているトラリピ成功者の方達は、通貨レンジを広くとってもトラップの間隔を狭くすることができるのですが、数十万円程度でトラリピを運用する場合は通貨レンジを広くとってしまうとどうしてもトラップ間隔が広くなってしまいます。
その結果、決済が月に数件、最悪0件の場合がほとんどとなり資産は一向に増えません。
トラリピを一年以上運用した結果、平均決済が月1件未満という現実
2018年12月から運用している豪ドル/円を例に具体的にどの程度決済が発生するか確認してみます。
ハーフ&ハーフで運用しており、設定内容はこちらになります。
※表は、横にスクロールしますので、表を横方向にスワイプしてご覧ください。
ポジション | レンジ | トラップ間隔 | トラップ本数 | 1本当たりの利益 |
---|---|---|---|---|
買いトラリピ | 70.20円〜85.00円 | 0.40円 | 38本 | 800円 |
売りトラリピ | 85.40円〜95.00円 | 0.40円 | 25本 | 600円 |
円高に伴い買いトラリピを途中で追加しているのですが、ほぼ全期間こん設定で運用した結果、決済本数は57本、運用は58週経過しているので、一週間に約1本の決済ということになります。
57本の決済で1本あたり800円の利益になりますので、45,600円となり、ここから税金が引かれることになります。
このペースが続くと仮定すると1年で41,600円、2年で83,200円、3年で124,800円、4年で166,800円、5年で208,000円、この利益ではリタイアは不可能です。
レンジを広く、ほったらかしでないとトラリピの良さが失われる?
私の目標はリタイアです。
多少リスクを取ってでも資金を集め投資額を増やさなければリタイアはできません。
上述したトラリピ設定であればリスクを抑え、少しでもお小遣いが欲しいという目的は叶えられますが、私の目的はそこではありません。
トラリピを何のために使うかで設定には大きな違いが出てきます。
トラリピの設定に正解はない、目的に合わせて変えるもの
目的に応じてトラリピの設定は大きく変わります。
すでに資産を持っていて安定的に運用したい人とこれから資産を増やそうという段階にある人ではトラリピの設定が同じである訳がありません。
投資の目的に合ったトラリピ設定を試行錯誤しながら見つけてください。
トラリピはFXのイメージを大きく変える優良投資先
世の中的にはFX=ギャンブルという評価をしている人が多いですが、トラリピはそんな評価を覆す投資手法です。
設定次第でギャンブルにも比較的堅実的な投資先のどちらにもなり得ます。
私の目標はリタイアなので多少リスクをとりたいと思いますが、少ないリスクで投資したい方もぜひ一度トラリピを使ってみてください。
FXのイメージは大きく変わると思います。