確定申告が必要なため手間が掛かりますが節税効果が高い青色申告という方法があります。
サラリーマンの税金は、源泉徴収という形式で実施され給与に対して税金が引かれ、残りが利益となりますが、青色申告では収入から経費が引かれ、その残高に対して税金が掛かります。
給与に対して税金が掛かる源泉徴収と収入から経費が引かれた額に対して税金が掛かる青色申告では手元に残る額に大きな違いが生まれます。
サラリーマンでも税金の勝ち組に回るためにはどうすればよいのでしょうか?
▼この記事の目次(もくじ)
サラリーマンでも税金の勝ち組に回る
お金持ちは税金に対する意識が高いと言われています。
サラリーマンは確定申告で税金が自動的に徴収されるためどうしても意識は薄くなります。
サラリーマンなんだから仕方がない税金は自動的に取られていくもの、そう考えるのはやむを得ないように思えるかもしれません。
そのように考えるのは、正しくもあり間違いでもあります。
その答えは青色申告。
サラリーマンをしながら青色申告で確定申告をおこない税金の勝ち組に回ることが可能なのです。
青色申告は、サラリーマンなどの給与所得者が確定申告できる仕組みで、対象は「事業所得」「不動産所得」「山林所得」になります。
ちなみにサラリーマンの給与所得は「青色申告」の対象外し、「退職所得」「利子所得」「配当所得」「雑所得」も対象外になります。
ただし、「利子所得」「配当所得」なども事業規模でおこなっている場合は対象なりますが、ハードルはかなり高いようです。
サラリーマンが青色申告するためには不動産所得が一番近い
サラリーマンが青色申告するためには「事業所得」「不動産所得」「山林所得」のどれを対象にするのがよいでしょうか?
代々受け継ぐなどしない限り「山林所得」は絶望的なハードルの高さです。
残るは、「事業所得」と「不動産所得」になりますが、サラリーマンとして働きながら限られた時間の中で事業所得と認められる規模の事業を起こすのは相当ハードルが高そうです。
そう考えるとサラリーマンをしながら青色申告の恩恵を受けるためには、不動産所得を得ることがもっとも近いことがわかります。
とはいえ、不動産を取得することを考えると給与所得以外の収入、いわゆる副業による事業所得とセットでやっていくことになりそうです。
青色申告がもたらすメリット
サラリーマンが給与所得以外で収入がある場合には確定申告が必要となります。
ただし、年収20万円以下の場合は、確定申告の義務はない。
確定申告は、青色申告と白色申告の二種類がありますが、節税効果が高い青色申告を目指そうという提案です。
それでは青色申告による恩恵を確認しましょう。
青色申告では、要件を満たすことで65万円もしくは10万円の所得控除を受けることができます。
所得控除とは、税金が掛からない枠のことで課税対象額を所得控除で減らすことで結果的に税金を抑えることができます。
さらに、下記のようなメリットも享受できます。
・純損失の繰越
翌年から最長3年間赤字を繰り越して計上することができます。
・仕事に必要なものを経費申請することで課税対象額の減額
経費を収入から差し引くことで、課税対象額を抑えることができます。
サラリーマンが青色申告するのは難易度高すぎ
時間を拘束されるサラリーマンとして働きながら青色申告できるようになるためには、ハードルが高いですが、目指さない理由にはなりません。
会社に一生を捧げる時代は終わりました、経済的な自立をするためには税金の最適化は必須です。
副業や投資をやるなら、時間が掛かったとしても青色申告ができるレベルまで事業の拡大を目指すというのは良き目標になるでしょう。
サラリーマン+不動産投資が最強
青色申告には大きなメリットがあることは理解いただけたでしょうか?
置かれている立場、環境によって「事業所得」「不動産所得」「山林所得」のどれが青色申告を勝ち取るのに近道なのかは人それぞれ異なると思いますが、どこを目指してよいかわからないという人は、「不動産所得」を目指していてはいかがでしょうか?
ただ、いきなり不動産を買うというのは難しいと思いますので、副業で利益を確保しつつ、不動産に関する知識を身につけていくというのが良さそうです。
先は長いですが、コツコツいきましょう!