環境政策が、2021年1月20日から始動するバイデン政権の優先事項に挙げられていることもありクリーンエネルギーETFへの注目が集まっています。
クリーンエネルギーETFで比較されることが多いICLN(iシェアーズ グローバル・クリーンエネルギー ETF)とPBD(インベスコ・グローバル・クリーン・エネルギー ETF)のどちらに投資するのが正解なのでしょうか?
▼この記事の目次(もくじ)
ICLN vs PBD基本スペック
ICLNとPBDは、太陽、風力、その他再生可能資源によりエネルギー生産をおこなう企業に投資する際の選択肢として比較されることが多いETFです。
ICLN(iシェアーズ グローバル・クリーンエネルギー ETF)とPBD(インベスコ・グローバル・クリーン・エネルギー ETF)の基本スペックは下記の通りです。
項目 | ICLN | PBD |
---|---|---|
ETF名称 | iシェアーズ グローバル・クリーンエネルギー | インベスコ・グローバル・クリーン・エネルギー |
ティッカー | ICLN | PBD |
運営会社 | ブラックロック(BlackRock) | インベスコ(Invesco) |
純資産総額 | $ 4,662.0 M | $ 300.8 M |
取引所 | ナスダック証券取引所 | ニューヨーク証券取引所 Arca(NYSE Arca) |
設定日 | 2008年6月24日 | 2007年6月13日 |
インデックス | S&P グローバル・クリーンエネルギー指数 | WilderHill New Energy Global Innovation指数 |
保有銘柄数 | 30 | 104 |
経費率 | 0.46% | 0.75% |
1年トータルリターン | 141.80% | 145.43% |
ICLNとPBDの運用期間は10年を超えており、総資産規模はICLNが約15倍以上多く、回避率も低くなっています。
保有銘柄数はPBDが3倍以上多く、広く分散されていることがPBDの最大の特徴です。
ICLN vs PBDのパフォーマンス
ICLN(iシェアーズ グローバル・クリーンエネルギー ETF)とPBD(インベスコ・グローバル・クリーン・エネルギー ETF)の5年(2016年〜2020年)のパフォーマンス比較です。
グラフの線の色は、オレンジがICLN、青がPBDです。
2016年から2019年途中まではグラフは横ばいでしたが、2019年後半から上昇がはじまり、2020年に入り新型コロナウイルスの影響で大きく落ち込みましたが、底を打ってから右肩上がりで上昇していることがわかります。
2019年12月から2020年12月のグラフをみるとICLNとPBDはほぼ同じ動きをしています。
ICLN vs PBDの投資先地域
ICLN(iシェアーズ グローバル・クリーンエネルギー ETF)とPBD(インベスコ・グローバル・クリーン・エネルギー ETF)の投資先上位10カ国の比較です。
ICLNが投資先上位10カ国で90%以上を占めているのに対して、PBDは約75%となっており、どちらも投資先上位10カ国の占有率は大きいもののPBDの方が広く分散されていることがわかります。
ICLN vs PBDの保有銘柄
ICLN(iシェアーズ グローバル・クリーンエネルギー ETF)とPBD(インベスコ・グローバル・クリーン・エネルギー ETF)の保有上位10銘柄の比較です。
ICLNは保有上位10銘柄で約50%を占めているのに対して、PBDは10%強と投資先地域同様、PBDが広く分散されていることが分かります。
PBDはひとつの銘柄の保有比率が2%未満となっており偏りのない分散投資となっています。
ICLN vs PBDの取扱いネット証券会社
三大ネット証券でICLN(iシェアーズ グローバル・クリーンエネルギー ETF)とPBD(インベスコ・グローバル・クリーン・エネルギー ETF)の取り扱い状況です。
SBI証券、楽天証券、マネックス証券の全ての証券会社でICLN(iシェアーズ グローバル・クリーンエネルギー ETF)とPBD(インベスコ・グローバル・クリーン・エネルギー ETF)の取り扱いがありますので、どの証券会社を選んでもICLN(iシェアーズ グローバル・クリーンエネルギー ETF)とPBD(インベスコ・グローバル・クリーン・エネルギー ETF)の購入が可能です。