NASDAQ100インデックス投資の最適解はQQQではない【2022年2月時点】

NASDAQ100インデックス投資ができる円建てETFと投資信託の数が増え、選択肢が充実した結果、最適解が「QQQ（インベスコQQQトラスト・シリーズ 1）」とは限りません。

人気米国ETFのQQQ（インベスコQQQトラスト・シリーズ 1）は、2010年1月4日の初値$46.32から12年後の2021年12月31日に$397.85となりQQQ保有者の資産を8.5倍に増やしました。

日本でQQQを購入する場合、海外株式用口座の開設し、購入資金のドル交換という手間をかけ、また、分配金の受け取り時とQQQの売却時には米国と日本の二重源泉徴収という負担もあります。（取り戻すためには確定申告が必要です）

この記事では高いパフォーマンスが期待できるNASDAQ100インデックス投資商品として、QQQと円建てETF、投資信託を比較しています。

同じNASDAQ100インデックスに連動している商品でも、騰落率や経費率に差がありますので、この記事を読み終えることで、QQQと円建てETF、投資信託のどれを選ぶべきかわかるようになります。

▼この記事の目次（もくじ）

NASDAQ100インデックス投資をするための3つの手法

NASDAQ100指数に連動する投資をおこなうためには米国ETFと円建てETF、投資信託があります。

米国ETFはQQQの一択ですが、円建てETFと投資信託には複数の選択肢があります。

おすすめの円建てETF「1545 NEXT FUNDS NASDAQ-100連動型上場投信（為替ヘッジなし）」と投資信託「iFreeNEXTNASDAQ100インデックス」とQQQの比較をまとめました。

NASDAQ100指数に連動する円建てETFと投資信託の比較は下記の記事で確認してください。

NASDAQ100にインデックス投資する円建てETFの比較記事

NASDAQ100にインデックス投資する投資信託の比較記事

NASDAQ100指数に連動する3つの投資手法
比較項目	インベスコ QQQ トラストシリーズ 1	NEXT FUNDS NASDAQ-100連動型上場投信	iFreeNEXT NASDAQ100インデックス
種類	米国ETF	国内ETF	投資信託
証券コード/ ティッカー	QQQ	1545	–
運用開始日	1999年3月10日	2010年8月16日	2018年8月31日
ベンチマーク	NASDAQ100指数（ドル建て）	NASDAQ100指数（円換算ベース）	NASDAQ100指数（円換算ベース）
為替ヘッジ	なし	なし	なし
決算	年4回	年1回	年1回
純資産総額^※1	22,020,660百万円^※2	45,213百万円	44,319百万円
騰落率^※3	15.42%	23.49%	21.07%
分配金/配当金	0.47%	0.05%	0%
販売単位^※4	1口	1口	100円
購入手数料（税込）^※4	0.495%	0円^※5	0円
売却手数料（税込）^※4	0.495%	0円^※5	0円
信託報酬/ 経費率（税込）	0.20%	0.220%	0.495%
二重課税調整制度（外国税額控除）	対象外	対象	–^※6
運用会社	Invesco（インベスコ）	野村アセットマネジメント	大和アセットマネジメント

※1 2022年1月末時点

※2 1ドルに115円で計算

※3 期間は2021年1月末〜2022年1月末

※4 SBI証券で購入する場合

※5 SBI証券のアクティブプランを利用して1日の約定100万円以下の場合

※6 分配金がないため対象外

投資する目的に米ドルへの分散投資が含まれていれば「QQQ（インベスコ QQQ トラストシリーズ 1）」一択です。

円建てETFと投資信託と比較すると騰落率は劣りますが、ドル円が円安方向に進んでいるため為替を考慮すると一概に劣っているわけではありません。

QQQに投資することで日本円以外の通貨に分散することができて、経費率が低く、分配金もある魅力的な投資対象であることに変わりはありません。

ただし、QQQに最小の経費で投資するためにはドル交換が必要になりますので、手間をかけたくない人には円建てETFの「1545 NEXT FUNDS NASDAQ-100連動型上場投信（為替ヘッジなし）」と投資信託の「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」が選択肢となります。

できる限り経費を抑えたい人には、信託報酬が0.220%の「1545 NEXT FUNDS NASDAQ-100連動型上場投信（為替ヘッジなし）」がおすすめです。

できる限り手間をかけたくない人には、信託報酬が上述の円建てETFの約2倍ですが定期積立ができる「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」を選ぶのがよいです。

状況に応じた選択となりますが、明確な答えが出ない場合は「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」で自動積立をオススメします。

三大ネット証券でNASDAQ100インデックス投資商品の取り扱い状況です。

どの証券会社を選んでも「QQQ（インベスコ QQQ トラストシリーズ）」「1545 NEXT FUNDS NASDAQ-100連動型上場投信（為替ヘッジなし）」「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」を購入することが可能です。

どの証券会社にするか迷う場合は、ネット証券シェアNo.1の「SBI証券」が間違いないです。

NASDAQ100インデックス投資商品が買える証券会社
証券会社	SBI証券	楽天証券	マネックス証券
QQQ（インベスコ QQQ トラストシリーズ 1）	◯	◯	◯
1545 NEXT FUNDS NASDAQ-100連動型上場投信（為替ヘッジなし）	◯	◯	◯
iFreeNEXT NASDAQ100インデックス	◯	◯	◯