VWOB(バンガード・米ドル建て新興国政府債券 ETF)は、債券の発行体が新興市場国政府・政府機関・国有企業で、残存期間が1年超の米ドル建て債券で構成されているブルームバーグ・バークレイズ米ドル建て新興市場政府債RIC基準指数に連動したパフォーマンスを目指すETFです。
2020年1月時点で債権格付けの保有比率は、AAA 0.10%、AA 8.68%、A 17.50%、BBB 30.86%、B未満 42.86%を保有しており、新興国のハイイールド債に40%以上を投資する債券ETFですが、コロナ禍の2020年にどのような運用実績を残せたのでしょうか?
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VWOB(バンガード・米ドル建て新興国政府債券 ETF)2020年購入シミュレーション
VWOB(バンガード・米ドル建て新興国政府債券 ETF)を2020年1月から月初の初値で1口ずつ定期購入した場合の実績は下記のようになります。
購入日 | 購入価格(始値) | 保有数 | 累積投資額 | 平均取得単価 | 分配金(1口) | 分配金 | 累積分配金 |
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2020年1月2日 | $81.60 | 1 | $81.60 | $81.60 | – | – | – |
2020年2月3日 | $82.05 | 2 | $163.65 | $81.83 | $0.3068 | $0.6136 | $0.6136 |
2020年3月2日 | $81.11 | 3 | $244.76 | $81.59 | $0.2875 | $0.8625 | $1.4761 |
2020年4月1日 | $68.53 | 4 | $313.29 | $78.32 | $0.3585 | $1.4340 | $2.9101 |
2020年5月1日 | $71.94 | 5 | $385.23 | $77.05 | $0.2544 | $1.2720 | $4.1821 |
2020年6月1日 | $75.94 | 6 | $461.17 | $76.86 | $0.3023 | $1.8138 | $5.9959 |
2020年7月1日 | $77.17 | 7 | $538.34 | $76.91 | $0.2473 | $1.7311 | $7.7270 |
2020年8月3日 | $80.05 | 8 | $618.39 | $77.30 | $0.2776 | $2.2208 | $9.9478 |
2020年9月1日 | $80.54 | 9 | $698.93 | $77.66 | $0.2711 | $2.4399 | $12.3877 |
2020年10月1日 | $78.93 | 10 | $777.86 | $77.79 | $0.3309 | $3.3090 | $15.6967 |
2020年11月2日 | $78.14 | 11 | $856.00 | $77.82 | $0.2679 | $2.9469 | $18.6436 |
2020年12月1日 | $81.05 | 12 | $937.05 | $78.09 | $0.5329 | $6.3948 | $25.0384 |
VWOB(バンガード・米ドル建て新興国政府債券 ETF)への累計投資額は$937.05(1ドル105円計算で98,390円)、平均取得単価は$78.09(1ドル105円計算で8,199円)、累積税引き前分配金として$25.0384(1ドル105円計算で2,629円)を受け取ったことになります。
VWOB(バンガード・米ドル建て新興国政府債券 ETF)2020年売却シミュレーション
2020年1月から購入したVWOB(バンガード・米ドル建て新興国政府債券 ETF)を2020年市場最終日となる2020年12月31日の初値での全保有分を売却すると下記のような結果になります。
売却日 | 売却単価(始値) | 売却数 | 売却額 | 売却利益 | 売却利益率 | 受取分配金 | 受取分配金率 | 合計利益額 | 合計利益率 |
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2020年12月31日 | $82.29 | 12 | $987.48 | $50.43 | 5.38% | $25.0384 | 2.672% | $75.47 | 8.05% |
売却利益は$50.43(1ドル105円計算で5,295円)、売却利益率は5.38%、受取分配金$25.0384(1ドル105円計算で2,629円)、受取分配金率は2.672%、売却利益と受取分配金を合わせた合計利益額は$75.47(1ドル105円計算で7,924円)、合計利益率は8.05%となります。
全て税引き前の金額になりますので、ここから税金が引かれた額が本当の利益となります。
米国の主な債券ETFには、AGG(iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF)、BND(バンガード・米国トータル債券市場 ETF)、LQD(iシェアーズ iBoxx 米ドル建て投資適格社債 ETF)、HYG(iシェアーズ iBoxx 米ドル建てハイイールド社債 ETF)、BNDX(バンガード・トータル・インターナショナル債券 ETF)がありますが、リスク許容度の高い順に2020年利益率はHYG:7.51%、LQD:6.04%、BND:2.36%、AGG:2.46%となりVWOB(バンガード・米ドル建て新興国政府債券 ETF)は全てを上回る8.05%という結果でした。
新興国のハイイールド債を40%以上含む高リスクの債権ですが、低リスクのポートフォリオの中に入れることでリスクを抑えリターンを狙うことが可能です。
他の債券ETFは下記の記事で詳しく解説しています。
利益率2.22%!2020年のBNDX(バンガード・トータル・インターナショナル債券 ETF)運用実績
利益率7.51%!2020年のHYG(iシェアーズ iBoxx 米ドル建てハイイールド社債 ETF)運用実績
利益率6.04%!2020年のLQD(iシェアーズ iBoxx 米ドル建て投資適格社債 ETF)運用実績
利益率2.46%!2020年のAGG(iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF)運用実績
利益率2.36%!2020年のBND(バンガード・米国トータル債券市場 ETF)運用実績
VWOB(バンガード・米ドル建て新興国政府債券 ETF)の取扱いネット証券会社
三大ネット証券でVWOB(バンガード・米ドル建て新興国政府債券 ETF)の取り扱い状況です。
SBI証券、楽天証券、マネックス証券の全ての証券会社でVWOB(バンガード・米ドル建て新興国政府債券 ETF)の取り扱いがありますので、どの証券会社を選んでもVWOB(バンガード・米ドル建て新興国政府債券 ETF)の購入が可能です。
SBI証券では、NISA口座でVWOB(バンガード・米ドル建て新興国政府債券 ETF)を購入した場合、購入手数料が無料となりす。
また、毎月決まった日にちにVWOB(バンガード・米ドル建て新興国政府債券 ETF)を購入できる定期購入サービスがありますので、楽天証券、マネックス証券で購入する明確なメリットがなければネット証券シェアNo.1のSBI証券がおすすめです。