トライオートETFでナスダック100（QQQ）を選んではいけない理由

インヴァスト証券が運営するトライオートETFには、Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft、テスラなど米国のハイテク企業に投資できるナスダック100を選ぶことができます。

ナスダック100の実態はQQQ（以下、ナスダック100（QQQ）と表記）という米国の人気ETFで、私も少し保有している高収益ETFなのですが、トライオートETFでの投資銘柄には選んではいけません。

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▼この記事の目次（もくじ）

トライオートETFは取引価格が重要

トライオートETFのナスダック100（QQQ）は、2021年2月時点で約335ドルで取引されています。

トライオートETFの証拠金は、取引価格を円換算した価格で決まるためナスダック100（QQQ）が335ドルの場合、1ドル105円で計算すると35,175円となり証拠金は7,100円となります。

証拠金はインヴァスト証券が公開している「必要証拠金額」から求めます。

一方、トライオートETFの取引銘柄としてオススメするナスダック100トリプル（TQQQ）は、約110ドルで取引されているため証拠金は2,400円となります。

ナスダック100（QQQ）を1口購入するための証拠金でナスダック100トリプル（TQQQ）を2.9口購入することができるため投資効率が大きく変わります。

もうひとつ取引価格が低いことが有利に働くのが下落時の損失額です。

ナスダック100（QQQ）とナスダック100トリプル（TQQQ）が共に50%下落した場合、ナスダック100（QQQ）の損失額は167.5ドル（日本円で約17,587円）、ナスダック100トリプル（TQQQ）の損失額は55ドル（日本円で約5,775円）と日本円で約12,000円の差があります。

ナスダック100（QQQ）を取引する場合は、ナスダック100トリプル（TQQQ）を投資する場合と比較して多くのお金を口座に入れておく必要があります。

トライオートETFでは取引価格が低い銘柄を選ぶことが効率的に投資をおこなうことひとつのポイントになります。

トライオートETFのナスダック100（QQQ）はスプレットが広い

もうひとつトライオートETFでナスダック100（QQQ）を避ける理由があります。

トライオートETFの売買手数料は無料ですが、どこで収益を上げているかというと買値と売値の差額、いわゆるスプレットです。

2021年2月12日の取引価格を見てみるとナスダック100（QQQ）の買値（ASKと表記されています）は337.29ドル、同じタイミングの売値（BITと表記されています）は335.37ドル、その差の1.92ドルがスプレットになります。

このスプレットの意味は買った瞬間に1.92ドル（日本円で約201円）のマイナスを背負わされたことを意味でします。インヴァスト証券にとってはこれが収益源になります。

ナスダック100（QQQ）はボラティリティーが大きい銘柄とはいえ、1日2ドル前後の動きしかない日は珍しいことではありません。スプレットに利益をプラスした利確までの距離が買値から近ければ近いだけ投資に有利に働きます。

一方、トライオートETFの取引銘柄としてオススメするナスダック100トリプル（TQQQ）は、2021年2月12日の取引価格を見てみるとの買値（ASKと表記されています）は110.27ドル、同じタイミングの売値（BITと表記されています）は109.69ドル、その差の0.58ドルとS&P500（SPY）スプレットと比較すると1/4程度です。

トライオートETFは、取引価格が上下する過程で小さな利益を積み上げていくため1回の手数料（スプレット）が小さいことは利益に直結します。

トライオートETFの人気銘柄のスプレットを確認してみましょう。（キャプチャー画面の赤枠の箇所）掲載銘柄だけでも0.48ドル〜2.25ドルの幅があり、これは投資結果を大きく左右する額です。