FXは本当に危険なのか?FX初心者が仕組みを理解して始める方法

FXは本当に危険なのか?FX初心者が仕組みを理解して儲ける方法

すべての投資にはリスクが伴いますが、FXは特にリスクが高い投資という印象をもっている方が多いと思います。

Googleトレンドで「FX 破産」と「株 破産」を比較すると「FX 破産」の方が「株 破産」と比較して2倍の関心度があることが分かります。

本当にFXは危険なのでしょうか?安全に運用する方法はないのでしょうか?

FXのメリット/デメリットを理解し、FXに投資して利益を出すための基本知識を学びましょう。

FXとは?

FXは「Foreign Exchange」の略で、日本語で表現すると「外国為替証拠金取引」となります。

FXとは、ある国の通貨とある国の通貨を交換(売買)し、その際に発生する差額で利益を狙う取引です。

例えば、1ドル=100円の時に買い、110円で売れば10円の利益、90円で売れば10円の損失になります。

例では、1ドルなので大きな利益も損失も出ませんが、100ドル購入していれば1,000円の利益もしくは損失、1,000ドル購入していれば10,000円の利益もしくは損失、10,000ドル購入していれば100,000円の利益もしくは損失というように投資額に応じて利益も損失も増えていくことになります。

多くの場合、日本円で投資することになるため、通貨の一方は日本円となり、通貨の組み合わせとしては、米ドル/円、ユーロ/円、ポンド/円、豪ドル/円などがあり、通貨の特性により値動きが激しかったり、安定していたりといった特徴があります。

大雑把にFXが把握できたと思いますので、続いてFXの特徴をみていきましょう。

FXは少額から始められる

レバレッジを掛けることで少額から投資が可能です。

レバレッジとは、少ない資金で大きな取引ができる仕組みで、FX会社により倍率は異なりますが、1倍(レバレッジなし)〜25倍のレバレッジを掛けられるFX会社が多いようです。

25倍のレバレッジを掛ければ、4万円で100万円分の投資が可能です。

FX口座数トップ3のDMM FX、GMOクリック証券、外為オンラインで必要最低金額を確認してみましょう。

比較しやすいように取引を米ドル/円と想定し、1米ドル100円で計算します。

DMM FXの最小投資額

DMM FXの取引単位は10,000(1万)通貨となります。

最低取引単位となる10,000ドルの購入に必要な金額は1,000,000円(百万円)となりますが、DMM FXはレバレッジが25倍で固定なので、1/25の40,000円が最小投資額になります。

※レバレッジとは手持ちの資金以上の投資ができる仕組みになります。レバレッジの詳細は後述します。

GMOクリック証券 FXネオの最小投資額

GMOクリック証券 FXネオの取引単位は10,000(1万)通貨となります。

最低取引単位となる10,000ドルの購入に必要な金額は1,000,000円(百万円)となりますが、GMOクリック証券 FXネオの最大レバレッジが25倍なので、1/25の40,000円が最小投資額になります。

外為オンラインの最小投資額

外為オンラインでは、取引単位は1,000(千)通貨となります。

最低取引単位となる1,000ドルの購入に必要な金額は100,000円(十万円)となりますが、外為オンラインの最大レバレッジが25倍なので、1/25の4,000円が最小投資額になります。

FXは24時間売買ができる

株の売買は、株式市場が開いている時間帯だけですが、通貨は24時間動いていますので、各国の通貨を交換(売買)するFXは24時間売買可能です。

ただし、実際にはFX取引に利用するシステムのメンテナンス等で取引ができない時間帯が発生します。

FX口座数国内No.1のDMM FXでは、月曜日のAM7:00〜土曜日のAM5:49が取引時間になっており、土曜日AM5:50〜月曜日AM6:59は取引時間外となるため売買ができません。

取引時間の詳細は、DMM FX公式サイト取引時間で確認できます。

FXは、24時間365日投資できるわけではありませんが、時間に縛られにくい投資方法になります。

FXは売りから入れる

FXでは、「安く買って高く売る」と「高く売って安く買い戻す」という2つの投資方法があります。

相場が円安に動いている場合は、1ドル100円で買って110円で売れば10円の利益が出ますが、相場が円高に動いている場合は1ドル110円で売って100円で買い戻しても10円の利益を出すことができます。

円安に動いても円高に動いても利益のチャンスがあるというのがFXの大きな特徴です。

FXはスワップポイントでも稼げる

FXは、「安く買って高く売る」と「高く売って安く買い戻す」以外にも利益を上げる方法があります。

FXでは、各国の通貨を購入した結果、購入した通貨にはその国の金利がつきます。

例えば、豪ドル/円で取引をした場合、日本はゼロ金利政策により超低金利ですが、金利が高い豪ドルと大きな金利の差が生まれます。

この金利の差をスワップポイントといいます。

スワップポイントは、為替レートの差で得た利益にプラスされますので、FXでは二方面から利益を得ることができます。

FX用語

この記事の中で登場するFX専門用語が出てきたので簡単に整理しておきます。

証拠金(しょうこきん)

証拠金とは、FX会社に担保として預け入れるお金のことをいいます。

FX会社は、預かった証拠金を担保に各国の通貨の取引を履行します。

追証(追加証拠金)

追加で証拠金を口座に入金することをいいます。

追証が発生するということは、預けている証拠金以上の損失が出ているということを意味します。

FXでは、後述する「レバレッジ」という仕組みを利用して持っている資金よりも大きな取引が可能です。

レバレッジを掛けて相場がプラスに動けばよいですが、マイナスに動き預けた証拠金でまかなえなくなった時に追加で入金(追証)が求められます。

レバレッジ

少額の資金で大きな取引ができる仕組みになります。

1〜25倍の範囲でレバレッジを掛けられるFX会社が多く、レバレッジ1倍であれば証拠金と同額、レバレッジ25倍であれば4万円の証拠金で100万円の投資ができます。

スプレット

FX取引では、通貨の売値と買値が異なります。この価格差をスプレットといいます。

多くのFX業者は、各種手数料が無料です。

FX口座数トップ3 手数料(2018年10月現在)
FX業者 取引手数料 口座維持手数料 出金手数料
DMM FX 無料 無料 無料
GMOクリック証券 FXネオ 無料 無料 無料
外為オンラインFX 無料※1 無料 無料

※1 裁量取引は無料です。自動売買取引の場合は、所定の手数料が必要になります。

FX業者がどこで稼いでいるかというとこのスプレットです。

FX口座数トップ3 スプレット(2018年10月現在)
FX業者 米ドル/円スプレット 一回の取引手数料(取引単位:10000)
DMM FX 0.3銭 30円
10000ドル×0.003円=30円
GMOクリック証券 FXネオ 0.3銭 30円
10000ドル×0.003円=30円
外為オンラインFX 1銭 100円
10000ドル×0.01円=100円

手数料のように明示的に分けて支払う金額ではないためFX利用者にとって意識しにくい金額になりますが、通貨を取引する際には、スプレットを含んだ形で売買するためスプレットが大きいFX業者を使うということは、最初から含み損を多く抱えた状態からのスタートとなるため不利になります。

0.3銭や1銭などと聞くと小さすぎてどうでもよい額に思えますが、取引の回数を重ねれば大きな金額となり、収益に大きく影響しますのでFX業者を選ぶ際には、スプレットをしっかりと確認しましょう。

スワップポイント

通貨には金利が掛かります。

FXは2国間の通貨を取引(交換)するためそれぞれ金利が発生し、その金利差をスワップポイントと呼びます。

なぜ、2つの通貨の両方の金利が発生するのかというと、FX取引では決済するまでは2つの通貨を借りている状態だからです。

もう少し具体的にいうと、豪ドル/円を取引(交換)する場合、借金した日本円で豪ドルを手に入れることになります。

日本円での借金は発生しますが、豪ドルを購入した直後は、日本円と豪ドルの価値が釣り合っており実質的な借金ではないので安心してください。

この結果、借金している日本円の金利を払い、所有している豪ドルの金利を得ることができます。

日本円は金利の安く、豪ドルは金利の高いため差額がプラスとなり収益が発生するということになります。

もちろん借金している通貨の金利が高く、所有している通貨の金利が安い場合は、マイナスが発生します。

スワップポイントは毎日発生するため、豪ドル/円を取引(交換)した場合は、毎日チャリンチャリンとお金が入ってきます。

FXは危険なのか?

FXという言葉から借金をイメージする方も多いと思います。

FXに投資するために借金をするというのは論外なのでここでは扱いませんが、FXでは、仕組み上、株や投資信託と異なり投資した金額以上のマイナスが発生する場合があるため借金というイメージが持たれているのだと思います。

投資した金額以上のマイナスが発生するプロセスを理解することでFX=借金というイメージを払拭されるでしょう。

FXは、レバレッジを掛けることで投資金以上の取引ができますが、逆にいうと投資金以上のマイナスがでるということを意味します。

1米ドル100円で10000通貨をレバレッジ1倍で取引(交換)する場合、投資金として100万円が必要です。

1米ドルが90円になった場合、投資金の100万円が10万円減り90万円になってしまいますが借金は発生しません。

レバレッジ25倍で取引した場合どうなるか見てみましょう。

1米ドル100円で10000通貨をレバレッジ25倍で取引(交換)する場合、投資金として4万円が必要です。

レバレッジ1倍で取引(交換)する場合と比較して少ない資金で投資ができるのがレバレッジのいいところです。

米ドルが上がってくれれば何の問題もありますが、10000通貨所有していた米ドルが1ドル90円まで下がると10万円の損失が発生します。

投資した4万円に対して10万円のマイナスが発生してしまいました。

これが投資金以上の損失が発生する仕組みになります。

これでは怖くてFXなんてできないですよね?

FXでは、このようなことが発生しないようにロスカットという仕組みが用意されています。

ロスカットがあれば大丈夫!?

ロスカットとは、先ほど説明したような投資金以上のマイナスが発生しそうになった場合にFX業者が強制的に決済する仕組みです。

ロスカットが発動すれば、損失は確定しますが、手持ちの資金以上の損失は出ないため借金することもありません。

これで安心してFXを使えそうですが、すべてはロスカットが正常に発動すればというのが前提になります。

ロスカットが発動しない場合

FX利用者の資産を守ることを目的にロスカットは発動するものなのですが、相場が急変した際に想定しているロスカットよりも下値でロスカットが実行される場合があります。

2015年1月15日に起きた「スイスフランショック」ではスイスフランが急騰した結果、スイスフラン/円が短時間に約40円変動しました。

短時間で40円もの変動が起きたことで、本来ロスカットするはずの金額で約定されず、マイナス口座が生まれ借金を背負う方が多数発生しました。

ロスカットが発動しない状況は非常に低い確率で起こることですが、FXでは借金のリスクがゼロではないことを理解する必要があります。

FXで借金しないための方法

FXで借金を作らないために2つの原則を理解した上で、時には余剰資金の範囲内でリスクとうまく付き合いましょう。

借金をしてFXをやらない

そもそも借金をしてFXをしてはいけません。

FXは余剰資金の範囲でやりましょう。

流動性の高い通貨を選ぶ

FXでの「流動性」とは、対象となる通貨が簡単に売買できるかを指します。

「流動性が高い」とは、通貨を買いたい人と売りたい人がそれぞれ多数存在し売買が成立しやすい状態を表し、「流動性が低い」とは、通貨を買いたい人と売りたい人の両方もしくは一方が少数で売買が成立しにくい状態を指します。

「流動性が高い」通貨を取引の対象とすれば、相場に大きな影響を与える事件が発生した際でも売買が成立しやすく、ロスカットが発動しないという最悪の状況が起きにくくなります。

流動性の高い通貨の代表は米ドルです。

米国同時多発テロが発生した2001年9月11日でも118.55円/ドル〜122.05円/ドルで推移しており、仮に口座に10万円入っている状態でレバレッジ25倍で高値の122.05円/ドルで10000通貨購入した場合でも116.72円/ドルまでは証拠金維持率を100%維持できるため追証は発生せず、もちろんロスカットもおこなわれません。

米国同時多発テロが発生日前後のドル/円相場
日付 初値 高値 安値 終値
2001年9月10日 120.13円 121.14円 119.72円 121.00円
2001年9月11日 120.98円 122.05円 118.50円 119.17円
2001年9月12日 119.72円 119.80円 118.55円 119.49円

FXは必ずしも怖いものではない

なんとなく、FX=借金というイメージを持っていた方も少しは恐怖心が和らいだのではないでしょうか?

FXに慣れるためにFX会社が提供するデモ取引を使うこともできますが、身銭を切ることでFXへの真剣度が高まりますので、まずはレバレッジを1倍〜数倍程度に抑えて実際に取引してみることをおすすめします。

FX口座数トップ3の中でレバレッジを選べるのは外為オンラインFXだけです。

FX口座数トップ3 レバレッジ(2018年10月現在)
FX業者 レバレッジ
DMM FX 25倍固定
GMOクリック証券 FXネオ 25倍固定
外為オンラインFX 1倍〜25倍の範囲で選択可能

一攫千金を狙いたいところですが、FX初心者がレバレッジを最大にして一気に大儲けを狙えるほど甘い世界ではありません。

まずは、外為オンラインFXでFXに触れてみましょう。