VTIに連動する投資信託は「楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)」を買えばいい

VTIに連動するインデックス投資信託ベストバイ

「楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)」と「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド(SBI VTI)」で迷っている人向けの記事です。

結論から言うと「楽天・全米株式インデックス・ファンド」を選んでください。

この記事にたどり着いたということは、VTIをよくご存知の方も多いと思いますが、簡単な説明から入ります。

VTI(Vanguard Total Stock Market:バンガード・トータル・ストック・マーケット)は、米国株式市場全体を対象に3,500社以上に投資する人気ETFです。

VTIはドル建てのため購入のハードルが高いですが、VTIに連動する投資信託の発売により円建ての売買が可能となりお手軽に投資ができるようになりました。

2017年に発売された「楽天・全米株式インデックス・ファンド」が唯一の選択肢でしたが、2021年6月29日に「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」の運用開始により選択肢が広がりました。

米国市場への投資という共通点からS&P500指数に連動する投資信託とよく比較される商品です。

投資信託は100円から購入可能でかつ、定期積立ができるため投資初心者に人気がある金融商品ですが、運用コスト(投資信託では総経費率といいます)の低下により利益が向上し、初心者だけではなく上級者にとっても有効な投資の選択肢です。

今回比較する二つの投資信託は、つみたてNISA対応となっており金融庁お墨付きの金融商品です。

VTIに連動するインデックス投資信託の種類

VTIに連動するインデックス投資信託は2つです。

後発の「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」は2021年6月29日の運用開始で信託報酬を大幅に落として参入しています。

※表中に記載されているETF名をクリックすると各ETF公式サイトにリンクします。

VTIに連動するインデックス投資信託の種類
比較項目 楽天・全米株式
インデックス・ファンド
SBI・V・全米株式
インデックス・ファンド
運用開始日 2017年9月29日 2021年6月29日
ベンチマーク CRSP USトータル・マーケット・インデックス(円換算ベース) CRSP USトータル・マーケット・インデックス(円換算ベース)
つみたてNISA対象
純資産総額※1 549,782百万円 71,839百万円
騰落率※2 10.47% 10.40%
決算頻度 年1回 年1回
配当金 0円 0円
最低購入単位 100円 100円
購入手数料※3 0円 0円
売却手数料※3 0円 0円
信託報酬(税込) 0.162%程度 0.0938%程度
総経費率 0.19% 不明※4
為替ヘッジ なし なし
償還日 無期限 無期限
運用会社 楽天投信投資顧問 SBIアセットマネジメント

※1 2022年4月末時点

※2 期間は2021年6月29日〜2022年4月末

※3 SBI証券で購入する場合

※4 初回の決算が終わっていないため不明

VTIに連動するインデックス投資信託の比較

比較項目として、騰落率、信託報酬、総経費率、純資産総額とその増減の5項目を抽出し、表にまとめました。

騰落率の高い順に並んでおりカッコ内は具体的な数字を記載しています。

色分けは、騰落率1位を赤、2位を青です。

VTIに連動するインデックス投資信託ランキング
VTI連動投資信託 騰落率 信託報酬の低さ 総経費率の低さ 純資産総額の大きさ 純資産総額の前月比
楽天・全米株式インデックス・ファンド 1位
(10.47%)
2位
(0.162%)
1位
(0.19%)
1位
(549,782百万円)
2位
(-5,316百万円)
SBI・V・全米株式インデックス・ファンド 2位
(10.40%)
1位
(0.0938%)
※注1 2位
(71,839百万円)
1位
(+281百万円)

※注1 運用開始から一年経過していませんため不明

VTIに連動する投資信託を購入するなら「楽天・全米株式インデックス・ファンド」が結論です。

騰落率が高く、さらに純資産総額で大きな差をつけています。

運用期間の長さに起因する要因ですが、安心して資産を預ける観点から純資産総額の差は非常に大きいです。

「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」は、信託報酬が低く設定されているため、一年間の運用が終わった後に算出される総経費率も「楽天・全米株式インデックス・ファンド」より低い可能性が高いので、先回りで選ぶという選択もあります。

ちなみに、VTIと比較されることが多いS&P500指数に連動する投資信託とどちらが優れているでしょうか?

このサイトでS&P500指数に連動する投資信託としておすすめしている「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の一年間(2021年1月末〜2022年1月末)の騰落率は30.76%、同期間の「楽天・全米株式インデックス・ファンド」の騰落率は25.55%で、S&P500指数に連動する「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」が上位という結果でした。

VTIに連動するインデックス投資信託の一年間騰落率

SBI・V・全米株式インデックス・ファンドが運用された2021年6月29日からの騰落率の比較です。

SBI・V・全米株式インデックス・ファンドよりも楽天・全米株式インデックス・ファンドが常に0.1%〜0.2%高い騰落率が出ています。

色分けは、騰落率1位を赤、2位を青です。

VTIに連動するインデックス投資信託の一年間騰落率
日付 楽天・全米株式
インデックス・ファンド
SBI・V・全米株式
インデックス・ファンド
2022年4月末 10.47% 10.40%
2022年3月末 15.75% 15.59%
2022年2月末 4.45% 4.31%
2022年1月末 4.69% 4.56%
2021年12月末 13.94% 13.75%
2021年11月末 10.32% 10.16%
2021年10月末 9.47% 9.93%
2021年9月末 2.30% 2.19%
2021年8月末 4.26% 4.13%

VTIに連動するインデックス投資信託が買える証券会社

三大ネット証券でS&P500指数に連動するインデックス投資信託の取り扱い状況です。

「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」は、SBI証券専売のため楽天証券とマネックス証券で購入することができません。

どの証券会社にするか迷う場合は、ネット証券シェアNo.1の「SBI証券」が間違いないです。

VTIに連動するインデックス投資信託が買える証券会社
証券会社 SBI証券 楽天証券 マネックス証券
楽天・全米株式インデックス・ファンド
SBI・V・全米株式インデックス・ファンド × ×

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