BNDX(バンガード・トータル・インターナショナル債券 ETF)は、米ドル建て以外の、政府債・政府機関債・社債・証券化された非米国の投資適格固定利付債券の市場を広くカバーする債券で構成されているブルームバーグ・バークレイズ・グローバル総合(米ドル除く)浮動調整RIC基準指数(米ドルヘッジベース)に連動したパフォーマンスを目指すETFです。
米ドルベースのヘッジ戦略であるため日本円をベースとした投資には為替リスクを伴うことに注意してください。
2020年1月時点で債権格付けの保有比率は、AAA 20.79%、AA 26.59%、A 24.13%、BBB 28.49%を保有しており、BBB格以上の投資適格債に投資し、日本を含む世界各国が投資対象の債権に投資ETFですが、コロナ禍の2020年にどのような運用実績を残せたのでしょうか?
▼この記事の目次(もくじ)
BNDX(バンガード・トータル・インターナショナル債券 ETF)2020年購入シミュレーション
BNDX(バンガード・トータル・インターナショナル債券 ETF)を2020年1月から月初の初値で1口ずつ定期購入した場合の実績は下記のようになります。
購入日 | 購入価格(始値) | 保有数 | 累積投資額 | 平均取得単価 | 分配金(1口) | 分配金 | 累積分配金 |
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2020年1月2日 | $56.66 | 1 | $56.66 | $56.66 | – | – | – |
2020年2月3日 | $57.59 | 2 | $114.25 | $57.13 | $0.0450 | $0.0900 | $0.0900 |
2020年3月2日 | $57.93 | 3 | $172.18 | $57.39 | $0.0440 | $0.1320 | $0.2220 |
2020年4月1日 | $56.29 | 4 | $228.47 | $57.12 | $0.0505 | $0.2020 | $0.4240 |
2020年5月1日 | $57.30 | 5 | $285.77 | $57.15 | $0.0465 | $0.2325 | $0.6565 |
2020年6月1日 | $57.28 | 6 | $343.05 | $57.18 | $0.0475 | $0.2850 | $0.9415 |
2020年7月1日 | $57.50 | 7 | $400.55 | $57.22 | $0.0472 | $0.3304 | $1.2719 |
2020年8月3日 | $58.14 | 8 | $458.69 | $57.34 | $0.0475 | $0.3800 | $1.6519 |
2020年9月1日 | $57.72 | 9 | $516.41 | $57.38 | $0.0467 | $0.4203 | $2.0722 |
2020年10月1日 | $58.06 | 10 | $574.47 | $57.45 | $0.0461 | $0.4610 | $2.5332 |
2020年11月2日 | $58.35 | 11 | $632.82 | $57.53 | $0.0470 | $0.5170 | $3.0502 |
2020年12月1日 | $58.35 | 12 | $691.17 | $57.60 | $0.0913 | $1.0956 | $4.1458 |
BNDX(バンガード・トータル・インターナショナル債券 ETF)への累計投資額は$691.17(1ドル105円計算で72,572円)、平均取得単価は$57.60(1ドル105円計算で6,047円)、累積税引き前分配金として$4.1458(1ドル105円計算で435円)を受け取ったことになります。
BNDX(バンガード・トータル・インターナショナル債券 ETF)2020年売却シミュレーション
2020年1月から購入したBNDX(バンガード・トータル・インターナショナル債券 ETF)を2020年市場最終日となる2020年12月31日の初値での全保有分を売却すると下記のような結果になります。
売却日 | 売却単価(始値) | 売却数 | 売却額 | 売却利益 | 売却利益率 | 受取分配金 | 受取分配金率 | 合計利益額 | 合計利益率 |
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2020年12月31日 | $58.53 | 12 | $702.36 | $11.19 | 1.62% | $4.1458 | 0.600% | $15.34 | 2.22% |
売却利益は$11.19(1ドル105円計算で1,174円)、売却利益率は1.62%、受取分配金$4.1458(1ドル105円計算で435円)、受取分配金率は0.600%、売却利益と受取分配金を合わせた合計利益額は$15.34(1ドル105円計算で1,610円)、合計利益率は2.22%となります。
全て税引き前の金額になりますので、ここから税金が引かれた額が本当の利益となります。
米国の投資適格債券に投資する主な債券ETFには、AGG(iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF)、BND(バンガード・米国トータル債券市場 ETF)、LQD(iシェアーズ iBoxx 米ドル建て投資適格社債 ETF)、HYG(iシェアーズ iBoxx 米ドル建てハイイールド社債 ETF)がありますが、世界中の債券に投資するBNDX(バンガード・トータル・インターナショナル債券 ETF)の投資適格に近い米国債権はLQDになります。
リスク許容度の高い順に2020年利益率はHYG:7.51%、LQD:6.04%、BND:2.36%、AGG:2.46%となりBNDX(バンガード・トータル・インターナショナル債券 ETF)は全てを下回る2.22%という結果でした。
米国の投資適格債券で一番低リスクのAGGよりも利益率が低いとなれば投資するメリットはないように思えますが、資産の分散という意味でBNDXを入れることでポートフォリオの投資地域を分散することが可能です。
単体の投資先に対するリスク許容度とポートフォリオ全体のリスク許容度を2つの観点からBNDXの購入を検討してください。
他の債券ETFは下記の記事で詳しく解説しています。
利益率7.51%!2020年のHYG(iシェアーズ iBoxx 米ドル建てハイイールド社債 ETF)運用実績
利益率6.04%!2020年のLQD(iシェアーズ iBoxx 米ドル建て投資適格社債 ETF)運用実績
利益率2.46%!2020年のAGG(iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF)運用実績
利益率2.36%!2020年のBND(バンガード・米国トータル債券市場 ETF)運用実績
BNDX(バンガード・トータル・インターナショナル債券 ETF)の取扱いネット証券会社
三大ネット証券でBNDX(バンガード・トータル・インターナショナル債券 ETF)の取り扱い状況です。
SBI証券、楽天証券、マネックス証券の全ての証券会社でBNDX(バンガード・トータル・インターナショナル債券 ETF)の取り扱いがありますので、どの証券会社を選んでもBNDX(バンガード・トータル・インターナショナル債券 ETF)の購入が可能です。
SBI証券では、NISA口座でBNDX(バンガード・トータル・インターナショナル債券 ETF)を購入した場合、購入手数料が無料となりす。
また、毎月決まった日にちにBNDX(バンガード・トータル・インターナショナル債券 ETF)を購入できる定期購入サービスがありますので、楽天証券、マネックス証券で購入する明確なメリットがなければネット証券シェアNo.1のSBI証券がおすすめです。